「心に平和を」
- surrealatras
- 2015年8月30日
- 読了時間: 3分
【flashback2005】
” 意見 ” をたたかわせることはあっても、” 人 ” と対立することは決してせず。
綺麗には出来ていないかもいれないけれど、それを成し遂げる勇気をこれからも持ち続けていきたい。
人間関係の構築は、真の平和を目指す上で、とても重要な要素だと思っている。
自分に 何が出来るのか。 書いた後に 、 その言葉の 意味に 想いを巡らせていた。
今日、Nさんというおじさんが現れ、担当国のスタッフにお願いがあると。
普段は、「この国の挨拶を教えて!!」、
「記念写真撮影」、「サイン」、「スタンプはどこ・・」
といったお願いや質問を頂く事が多いのですが、この方が御願いしに来たことはなんと・・・
「其の国の平和、そして世界平和」
平和へのありったけの想いを筆で書き綴った半紙を各国に配り歩いてるという。
それを各国のスタッフに当地に持って帰ってもらい、地に埋めるか、川に流すか、大きな岩の下に置いておくかなど方法は自由だが、当地の自然の中に納めてもらうようにお願いするのだとNさんは言う。
これは写経と呼ばれる行為である。
※写経とは、仏教の経典の文を書写すること(例えば、般若心経)。印刷の技術が発展していなかった時代には仏教を広めるために必要なことであった。その後、写経をすることに功徳があると説かれるようになった。 水から墨にすって筆で書いていくことは、筆先を通じて " 自分自身 " を書き記しているということになり、書くこと自体のすばらしさと合わせて、書いたものをどう処置するかに大きな意義がある。 結婚、新築、合格など目出度い行事について書かれた写経を、新居内にしまったり、敷地内に埋めたり、その当事者自身が身につけていたりといったような処置の仕方で効果という現れが導ける。)
万博で知り合った人々を介して、其の地に奉じてもらい、自分自身である写経を通じてその国の人々に存在する悩みや不安、願いなどの浄化、祈願ができるのだ。世界120カ国くらいを目指して遂行されていらっしゃったというNさん。
1995年位から始め、すでに93ヶ国位は達成されたとのこと。
今までは、仕事で外国にいくというご友人に頼んだり、結婚式、ハネムーン、留学、ホームステイをされるご友人やそのご子息などに頼み続けて来たとの事で、かなり気合いを持って、ありとあらゆる方法を駆使して継続されてこられたのだという。
しかし、
「アフリカには誰も ハネムーンに行かない 」と、
アフリカ方面にはかなり行き詰まっていらっしゃったのだ。
そこでNさんは、日本にいろんな外国人が集まるこの万博に活路を見出しす期待を寄せてお越しになられたのです。
地球サイズの課題に、自分で出来ることを真剣な気持ちで遂行されていらっしゃるNさん83歳。 担当である「サントメ・プリンシペ共和国」の代表者にこのお話を通訳したところ
「OK OK NO Problem」と快諾し、署名(サイン)と共に平和のメッセージを書いていました。
Nさんは、「全然知らなかった」というアフリカにある島国に
自分の写経が届けられそうだということがわかり興奮気味。
私にまで何か書いてほしいというので、とっさに浮かんだ言葉を書く。
「心に平和を」
(2005年8月30日当時のブログより)
Comments